楽しかった3連休②

4月25日木曜日

この日は朝早く起きました。
生まれてはじめて「湘南ライナー」に乗るのです。
(目的地が渋谷駅なので、正確には「おはようライナー」)
昨日のうちに張り切ってライナー券を買い求めました。
時間帯によっては当日券が売切れるほど需要が高い、という事実を初めて知り、ライナー券売機の場所を探し回り、空席がまだある事に安心しました。

列車に乗ると、びっくりするくらいガラガラです。
拍子抜けしつつ座席に腰を落ち着けると、車掌さんが検札に来て、そこでようやくグリーン車に乗ってしまったことに気付きました。

そそくさと普通車へ移動すると、結構な混み具合です。

例えるなら、旅先でホテルにチェックインした時。

シングルで予約してあったにもかかわらず、「本日は空きがございますので」とツインの広い部屋に泊まれることになった嬉しさから一転し、予約の日にちを間違え「本日は満室でして…」と、安宿の相部屋2段ベッドに泊まることになってしまった。それくらいの落差を感じました。

とはいえ、通勤ラッシュの時間帯に、確実に座席に座って都内までノンストップで行けるのはありがたいことです。

得意げにグリーン車に乗ってしまった恥ずかしさがようやっと落ち着いた頃、渋谷駅に到着です。

前回渋谷に来た時は確かまだ、東横線のホームは地上にあり、副都心線への乗り入れもしていなかったと記憶しています。
今となっては相鉄線との乗り入れも決定され、どこで何の電車がつながって、万が一寝過ごしたりなんかしたら一体どこまで連れて行かれるのか、副都心線の副都心ってどこのことなのか多分知らないまま年を取っていくんだろうな、などと取り留めなく考えながら、地下へと移動した東横線を目指します。

親切なほどに案内表示はあるものの、一向に乗り場にたどり着くことができません。
いっそ中目黒まで歩いたほうが早いんじゃないか、と思えるくらい歩かされた末に中目黒に到着(電車で)。
それにしても渋谷駅の再開発って、ずっと再開発しているけど、いつかきちんと完成するのかな。
まだ私が都内でお勤めしていた10年以上前から工事してた。
再開発という名の永久運動かもしれない。
開発するところがなくなったら困るひとが、きっとたくさんいるだろう。
10連休がとれるひとも、とれないひとも。

中目黒もずいぶん久しぶりにきました。
「なかめぐろ」と発語することすら躊躇するほどに地元に染まりきった私が、なんと、あのスターバックスの、リザーブの、ロースタリーへ、はるばる湘南ライナーに小一時間ゆられてやってきたのでした。
早朝まで降っていた雨のおかげで、桜が散ったあとの新緑がきらきらしてきれいな、以前とちっとも変わらない目黒川沿いの木々に癒やされながら10分ほど歩きます。
建物の豪華さ、デカさ、ドアマンが迎えてくれることに圧倒され、店内に侵入(という表現が相応しいほど怖気づいていた)しました。
まだ朝の9時台とは思えないほどの活気。
1階席は欧米人でほぼ埋め尽くされています。
やたら大きなオブジェだかロースターだかわからない金属製の何か、朝っぱらからずんずん響いているハウスっぽい音楽。
入口で小冊子を渡され、(地元のお気楽なスタバではなく、一大テーマパークなんだな、これは)と我にかえりました。
「ゆっくりされるのでしたら上の階にどーぞー!」とにこやかに言われ、まさにおのぼりさん全開で階段をのぼり、3階の窓側席へ荷物をおろしました。

店内へ改めて目を向けると、これまた壁一面のディスプレイと、それを立ち止まってスマホで撮りまくるブランドに疎い私にもひと目でわかるようなバッグを携えたアジア系のひとたち。
女子のグループは、カップの上にどぎつい黄色の綿菓子がのったいわゆる映えのする飲み物らしきものを前にキャッキャと盛り上がっています。
(かつての東京は今や2020を目前に、国際都市TOKYOになったのだ…平成万歳)などと勝手に感慨深くなりつつ、朝からまだプロテインドリンクしか口にしておらず空腹のため、パン2個と、全く映えのしないドリップコーヒーを購入し席へ戻りました。
未来的な店内とは打って変わり、壁一面のガラス窓の外には木をメインとしたテラス席と、眼下に目黒川の緑を望め、心地良さにほっとします。

それにしても、私のスマホに取り込まれたスタバのアプリなのです。
着席してアプリを開いてからずっと、現在地が「さいたま市」を指し示しているのです。
少なくともここ数年来、さいたま市を訪れる機会はありませんでした。
グーグルマップでは確かに私は東京都目黒区青葉台2-19-23に所在しているはずなのに、スタバアプリはその事実をなかなか認めようとはしません。

「馬鹿にしていやがる」

気後れした者の被害妄想丸出しです。スターを集めるのに私が今どこの僻地のスタバにいようが全く関係ないのです。
注:元北関東住みのため、決してさいたま市を揶揄する意図はありません。念の為。

全フロアをひと通り見て回り、お手洗いを済ませ、1階の物販コーナーでは爪に火を灯すような節約の努力を水に流すほどのお大尽っぷりを発揮し(※当社比)店をあとにしました。

それにしても(何回目だ、この言葉)物販の充実っぷりやコレいかに。
コラボ商品が半端ないって!
ご近所のよしみ?か、「TRAVELERS FACTORY」やら、果ては「tokyobike」のフルカスタムまで!

何故か、コーヒーのお店のグッズでサコッシュをよく見かけるのだが、コーヒーと自転車って相性が良いのだろうか?
(ここスタバにももちろんあった)
ポタリングしつつ、コーヒーでひと休み。的な。
そして、サコッシュから取り出したトラベラーズノートに何かを記入する、からのインスタにあげる、東京の休日。みたいな、そんな流れで合っているのでしょうか。