楽しかった3連休③

スタバの喧騒から逃れるように店を出る。
途中、公園の花や木や、生き物について書かれた立札にほっとしつつ、腹ごなしのため「蔦屋書店」へ立ち寄る。

地元にも蔦屋があるにはあるが、自宅からのアクセスがわるく、まだ2回しか訪れたことはない。

何か変わった本を求めるべく店内を不審な程彷徨いた末、結局どこでも手に入れる事のできそうな書物を2冊、慣れないセルフレジにて購入。

次なる目的は、クラフトビールである。

京都市富小路に店を構える3店舗目の「SPRING VALLEY BREWERY」にて「草サラダ」を食したあの日から、スプリングバレーの虜になってしまった。
それまで寧ろクラフトビールは苦手な方だったのだが、旅先での高揚感と、「草サラダ」のあまりのインパクトと、IPAの独特の味がマリアージュし、以来すっかりクラフトがビール好きになってしまった。

そういう何気ないきっかけで好きになったお酒って、結構ある気がする。

例えばウイスキー
20歳くらいの時、あまりの飲み口の良さにしこたま飲んだ末、経験した事のない程の二日酔いになって以来暫く受け付けなかった。
ウイスキーに対するイメージもまだまだおっさん御用達な時代であった。

数年後、V6の岡田が出演するハイボールのCMがながれる。BGMはUAがカバーする「バードランドの子守唄」だったか。
格好良いと思った。
その頃、バイト先の飲食店が入る商業施設の地下に「PRONTO IL BAR」がオープンし、ハイボールが飲めるという事で、バイト終わりに一杯飲んだ。
すごく美味しかった。
それ以来ウイスキーが好きになった。

日本酒も悪酔いのイメージがあったが、東北旅行での雰囲気と相まって大好きになった。
今や、日本酒ラベルの陳列を眺めながらご飯が何杯でもイケる域に達している。

ワインは、渋谷の街の雑踏が見える雑居ビルのビストロで、バイト先の年上のお姉さんと食事に行き、お会計の際財布を出そうとすると、「次は貴女が年下の誰かに奢ってあげて」の言葉と共に全額負担してくれた記憶が忘れられず、未だ奢る機会は訪れていないものの、ワインは赤白泡、どれも好きだ。

焼酎は、きっかけは覚えていないが、芋米麦黒糖蕎麦、お湯割り水割りロックストレート黒千代香なんでも好きだし、泡盛も好きだし、好んで飲まないのはカクテルくらいか。

閑話休題

ビールよりむしろ「草サラダ」が忘れられず、上洛の折にはスプリングバレーへ。

このメニュー、2〜3人前のボリュームであり、店員さんに大丈夫ですか、と訊かれもちろん大丈夫と答え、ひとりで大量の草をもっしゃもっしゃと食むのである。
他のサラダは1人前用とかあるのに。
仮に選択の余地があったとしても、私なら迷わず2〜3人前の一択だ。

これから向かう代官山店に愛する「草サラダ」が無いのはリサーチ済である。
目的はビール。

ところで、草サラダ草サラダ言うとりますが、草サラダって一体何ぞや?

正式なメニュー名は忘れたが要するに、こんもり盛られた大量の緑の香草の山に、鴨肉スライスが乗っているのである。
あぁ…鴨!
香草も大好物だけど、鴨さんの事も大好きなの。
書いてて無性に食べたくなってきたよ。

また話が逸れてしまった。

とにかくビールが、缶とか瓶詰めのじゃなくて、作りたて、注ぎたてのが飲みたいの!
だって嬉しい3連休だから!

店内はまだ平日の12時前だというのに、ビールグラスを傾ける女性グループで割といっぱいである。

平日の昼間から何してるのかな、この人たち。
という、自分を棚に上げた疑問は置いといて。

ハーフサイズ1杯とレギュラーサイズ2杯のビール、ランチメニューのチョップドサラダ(別にサラダばっか好んで食べてるわけじゃなくて、全メニューを比較した結果、最もつまみに適していると思ったから)を胃袋におさめ、店をでる。